さる4月7日午前4時ごろ、長崎市内の国道を走行していたバイクが、路上駐車していたトラックに追突し、バイクを運転していた男性が死亡する事故がありました。
事故の現場は、片側1車線の見通しの悪いカーブを抜けた直線区間で、トラックはゴミの回収作業中で、道路左側の路肩へ駐車していました。
トラックはハザードランプを点灯させていましたが、バイクはほとんど減速しない状態で追突していたということですので、カーブの先にいた駐車車両の存在を直前になるまで認識できていなかったのではないかと思われます。
夜間、見通しの悪いカーブを曲がる際には、ヘッドライトが前方しか照らしませんので、カーブの先はほとんど確認できません。
カーブを曲がって直線区間に入ってくると、ヘッドライトも進行方向に向きますので、遠くの様子まで確認できるのですが、そのときは駐車車両がすぐ近くまで迫っていたということだと思います。
夜間、見通しの悪いカーブを走行するときには、ヘッドライトが進行方向を照らさないということを頭において、スピードを落とすとともに駐車車両の存在を意識して運転してください。
(シンク出版株式会社 2018.4.16更新)
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