障害物のない見通しの良い交差点でも「見落とし」がよく起こることはご存知ですか?
最近、見通しの良い交差点で、立て続けに出会い頭事故が発生しました。
1件目は、4月10日午前11時ごろ、山形県長井市内の周囲に畑の広がる見通しの良い交差点で、大型ダンプと軽乗用車が出会い頭に衝突し、軽乗用車側の乗員2名が死傷する事故が発生しました。
軽乗用車側に一時停止の義務がありましたが、安全確認のミスがあったようです。
2件目は、同じく10日午後4時ごろ、鹿児島県出水市内の畑に囲まれた見通しの良い交差点で中型トラックと原付バイクが出会い頭に衝突し、バイクを運転していた女子高校生が死亡する事故が発生しています。双方とも停止義務の無い交差点で、双方に安全確認ミスがあったようです。
死角がない見通しの良い交差点で車が同速度で接近すると、互いに相手が視野の中で止まっているように見えて見落としてしまうという「コリジョンコース現象」が起こりやすくなります。これらの事故も、相手が接近しているのに気づけなかった可能性があります。
見通しが良くても見落としの危険を念頭に置き、首を動かして確実に安全確認をする習慣をつけましょう。
(シンク出版株式会社 2018.4.17)
小冊子「自分で気づこう!!出会い頭事故の危険」は、出会い頭事故の発生する要因を6つに分類し、それぞれの要因別に事故事例とデータを紹介しています。
また事例に関連した設問を設定していますので、チェックすることにより、自分自身にどういった出会い頭事故の危険が潜んでいるかに気づいていただくことができます。