さる4月14日午前10時前、三重県伊勢市で路線バスが停留所に止まろうとした際、サイドミラーが道路脇の歩道に設置されていた高さ2.5mの石灯籠に接触し、はずみで灯籠の上の部分が落下して歩道を歩いていた81歳の男性の頭に当たり、死亡する事故がありました。
バスの運転者は「灯籠があるのはわかっていたが、確認不足でぶつかってしまった」と話しているということです。
バスに限らずどんな車でもサイドミラーは車体より外にはみ出していますので、狭い道で相手車両とすれ違うときにミラー同士が接触したり、商店街などを走行するときに歩行者などと接触することがあります。
そのとき、運転者の意識としてはスピードを出していないから、またサイドミラーなら当たっても大したことにはならないという油断があり、それが確認不足を生んでいるように思います。
いくらスピードを出していなくても、またサイドミラーといえども何かに当たると大きな衝撃が生まれ甚大な被害をもたらすことはこの事故が物語っています。
サイドミラーの接触を、もっと意識して運転してください。
(シンク出版株式会社 2018.4.23更新)
■2018年6月1日改正の新指針に準拠
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2018年6月に公布された一般バス事業者のための指導監督指針11項目、貸切バス事業者向け2項目の指針計13項目に準拠し、教育記録簿用紙も添付しています。