最近、車メーカー各社は盛んに「衝突被害軽減ブレーキ」の性能をテレビコマーシャルなどでPRしています。
それを見ていると、どんな状況でも前方の危険を察知して車が停止して追突しないような印象を受けますが、実際には障害物を正しく認識できずに衝突を回避できないケースもあります。
実際に、衝突被害軽減ブレーキを過信したことによる衝突事故も発生しています。
このため、国土交通省では衝突被害軽減ブレーキの機能を過信した事故の発生を防ぐため、啓発ビデオを制作してウェブ上に公開しています。
この映像を見ていると、規定のスピードを超えて走行していた場合や夜間の暗い道路、逆光の太陽がまぶしい場合、雪道のような滑りやすい路面、下り坂などでは衝突を回避することができませんでした。
衝突被害軽減ブレーキは万能ではありません。衝突被害軽減ブレーキが装着している車に乗っている人は、そのシステムを決して過信せず細心の注意をはらって運転するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2018.4.27更新)
※詳しくは、(国交省のWEBサイトを参照)
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