さる5月14日の午前6時頃、愛知県稲沢市の交差点で、中型トラックを右側から追い抜こうとした原付バイクがトラックと接触して転倒、乗員の男性(74歳)が頭などを打って死亡する事故が起こりました。
右折しようとした中型トラックの運転者は「音がして初めて原付バイクに気づいた」と供述していますので、右側から追い抜こうとしたバイクの行動を全く予測していなかったようです。
右折する際は、対向車の動向や右折先交差点付近の歩行者、横断歩道をやってくる自転車など、注意しなければならないポイントが多くあります。
このため、右後方から追い抜いてくるバイクは、その危険を予測していないと見落とすことが少なくありません。
中型トラックの運転者も、バイクの存在を警戒していなかったのだと思います。
しかし、バイクの立場に立って考えると、走行位置によっては前車を右側から追い抜きたいと思う状況があります。とくに対向直進車が見えるときなど、「前車はまだ右折しないだろう」と自分に都合よく考え、危険な追い抜きをする可能性があります。
たとえバイク側に過失があっても、事故になれば右折した車の責任が厳しく追及されます。
右折前には右後方の安全確認を忘れないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2018.5.17更新)
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