高速道路では、前方を走行している車のスピードは非常にわかりにくく、とくにスピードが遅い車はすぐそばまで近づいてから、遅いことに気づいて慌ててブレーキを踏むことがあります。
それでも、早めに気づいてブレーキを踏めば追突することはありませんが、ちょっとわき見をしていたりすると気づくのが遅れて追突することになります。
走行車両のスピードが落ちる道路環境として、まず注意しなければならないのが、平坦な道路から上り坂に変化する地点です。
ほとんどの人は平坦な道路を走行している感覚のままアクセルを踏んでいますから、上り坂に差しかかると自然にスピードが落ちているに気づかないことがあります。
とくに、重量のある荷物を積んでいる大型トラックなどは、極端にスピードが落ちますので、注意が必要です。
また、トンネル内も自然にスピードが落ちやすい場所です。
明るい場所から暗いトンネル内に入ると視界が悪くなるうえに、路肩も狭いので運転者は不安になり、アクセルペダルを踏む力が緩んできてスピードが落ちていきます。
こうした場所を走行するときには、スピードが遅い車が走行していることを頭に入れ、前車のスピードについて注意を怠らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2018.6.7更新)
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