片側2車線の高速道路では、中央分離帯が設置されていますので滅多なことでは対向車線に飛び出すことはありません。
しかし、高速道路の一部の区間には、片側1車線で中央分離帯が設置されていない暫定2車線区間があります。
こうした区間では、ラバーポールと呼ばれるゴムのポールしか立っていませんので、簡単にセンターラインをはみ出して対向車と正面衝突する事故がよく発生しています。
そのため、国土交通省では昨年度からラバーポールに代えてワイヤーロープを設置して事故防止効果を検証してきました。
それによりますと、ワイヤーロープを設置した区間では対向車線への飛出し事故は1件しか起こらず、死亡者もゼロだったことから今後ワイヤーロープの設置を進めることにしています。
ワイヤーロープの設置されると正面衝突事故は劇的に少なくなるとは思いますが、すべての非分離区間に設置されるのはまだまだ時間がかかります。それまでは自分自身でセンターラインをはみ出さないような運転をしなければなりません。
高速道路の非分離区間では、絶対に対向車線にはみ出さないように慎重な運転をしてください。
(シンク出版株式会社 2018.6.22更新)
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