さる6月24日午後9時半ごろ、名古屋市内の道路を走行していた乗用車が、中央分離帯の空いている部分を通り右折しようとしていた原付バイクと衝突し、バイクに乗っていた男性会社員が死亡する事故がありました。
中央分離帯がある道路を走行していると、ほとんどの人は中央分離帯を越えて歩行者や車が横断してくることは、意識していません。
しかし、中央分離帯が設置してあるといっても、すべての区間で対向車線を仕切っているわけではありません。ところどころに中央分離帯が切れている箇所があります。
その隙間からバイクが右折してきたり、歩行者や自転車が横断してくることがあり、ぼんやりと運転していると衝突してしまうことになります。
とくに、今回の事故のように夜間走行では、ライトの照射範囲しか視界が確保できませんので、中央分離帯の切れ目からくるバイクなどを見落としがちになります。
中央分離帯がある道路でも、右折してくるバイクなどを見落とさないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2018.7.5更新)
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