さる7月18日午前9時ごろ、大阪府大東市の保育園の駐車場で、乗用車が子どもを送り届けて発進させた際に、左側にいた園児と接触して死亡させる事故がありました。
運転していた会社員の女性は、「右側にいた園児にしか注意を払っていなかった」と供述しており、明らかに左側の安全確認をしないまま発進したことがわかります。
保育園などに自分の子どもを送り迎えをした際に、自分の子どもや他人の子どもと接触する事故がときどき起きていますが、そのほとんどが車の周りにいる子どもの動きなどにあまり神経を遣っていないことが原因と考えられます。
保育園などの送り迎えの時間帯は、たくさんの子どもや車が錯綜していますから、最初のうちはそれなりに子どもの動きなどに注意をして運転していると思います。
しかし、毎日送り迎えをしているうちに段々慣れてきて、安全確認などもおざなりになっていくのだと思います。
保育園などに車で送り迎えをするとき、子どもがいる状況は毎日違います。車を動かすときは、周りにいるすべての子どもの動きに注意するとともに、ソロソロと慎重な発進を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2018.7.26更新)
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