前車が急に停止すると考えていないと、車間距離を詰めて走行することがあると思います。こんなとき追突事故が起こりやすいので注意しましょう。
自分は直進するつもりでも、前をいく運転者は道路脇の店などに入ろうと考えていて、突然合図も出さずに減速して左折したり右折横断することがあるからです。
道路脇の状況に目を向けて観察していれば、こうした前車の行動も予測することができます。
さる7月23日の夜、神奈川県藤沢市の県道で、乗客を乗せた路線バスが車道左側のコンビニの駐車場に入るため減速した二輪車に追突し、乗客の1人と二輪車の運転者が軽傷を負う事故が起こりました。
追突したバスの運転者は「急ブレーキをかけたが間に合わなかった」と述べています。二輪車が急減速したものと思われますが、「コンビニエンスストアがあるので入るかも知れない」と予測し、少し車間距離をとって追従していれば避けることができたのではないでしょうか。
とくに二輪車は小回りがきくので急な行動をしやすいことを十分に認識して、危険を予測しながら追従するように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2018.7.30更新)
■2018年6月1日改正の新指針に準拠
「バス運行管理者のための指導・監督ツール」は、運転者に指導する際の資料として、「運転者用資料」を39枚収録した運行管理者のための指導教材です。
言葉だけでは伝わりにくい安全運転のポイントを漫画とイラストで具体的に解説し、3つのキーワードで印象づける内容です。
点呼時やドライバーミーティングなどの短い時間でも、運行上の危険や安全運転ポイントを指導することができます。
2018年6月に公布された一般バス事業者のための指導監督指針11項目、貸切バス事業者向け2項目の指針計13項目に準拠し、教育記録簿用紙も添付しています。