他車の前に急に進路変更をして割り込む車がいます。
乗用車同士の場合は急ブレーキで避けたら、ヒヤリ・ハット体験ですむかも知れませんが、相手がバス等の場合は接触していなくても事故となるケースがあります。
さる8月23日、午後6時20分ごろ名古屋市内の交差点で、名古屋市営バスが割込みの車を避けるため急ブレーキをかけ、乗客4人が手首等を負傷する車内事故が起こりました。
現場は片側2車線で、第1車線を直進していたバスの直前に、第2車線を走っていた乗用車が左折するためバスの目前を横切ったのです。
バスは衝突を避けるため急ブレーキを踏んだということで、警察が乗用車の行方を追っています。
バス側の責任がゼロになるかどうかは不明ですが、第2車線から危険な左折をした乗用車は明らかに道路交通法違反ですから、第1当事者として刑事責任を問われることは間違いありません。
非接触事故としての損害賠償義務も生じると思われます。「バスの前に割り込むと事故になる」ことを肝に銘じておきましょう。
(シンク出版株式会社 2018.8.30更新)
■2018年6月1日改正の新指針に準拠
「バス運行管理者のための指導・監督ツール」は、運転者に指導する際の資料として、「運転者用資料」を39枚収録した運行管理者のための指導教材です。
言葉だけでは伝わりにくい安全運転のポイントを漫画とイラストで具体的に解説し、3つのキーワードで印象づける内容です。
点呼時やドライバーミーティングなどの短い時間でも、運行上の危険や安全運転ポイントを指導することができます。
2018年6月に公布された一般バス事業者のための11項目、貸切バス向けの2項目の指針13項目に準拠し、教育記録簿用紙も添付しています。