ゴミ収集車など停止と発進を繰り返す車は、ときどき無人滑走事故を起こすことがあります。
さる8月30日、神奈川県横須賀市の坂道で停車していたゴミ収集トラックが無人の状態で動き出し、これを止めようとした男性作業員が車両と壁の間に挟まれて死亡する事故が発生しました。
たとえ軽乗用車であっても、車が動き出したら人の力で車体を止めるのは不可能だと言われますが、作業員は責任を感じてとっさに止めようとしてしまったのだと思われます。
ゴミ収集車は停止中も動力があると作業が早く、ゴミ回収後はすぐに発進するのでエンジンをかけてニュートラルで停止する車が多いのではないでしょうか。
このとき、駐車ブレーキのかけ方が少し甘くても道路が平坦の場合、車体は動かないこともありますが、道路に傾斜があると動き出して事故になります。
私達も、普通に車を止めるときはエンジンを止めて駐車ブレーキをかけますが、急いでいて少しだけ降りてまたすぐ発進するときや、断続的に止めては再び発進するような作業をしているときには、停車措置がおろそかになりがちです。
どんなときもエンジンを止めて、駐車ブレーキをしっかりかけて降りるよう心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2018.9.10更新)
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