最近、夕暮れがめっきり早くなってきたと思いませんか。
「秋の日はつるべ落とし」と言われますが、暗くなると歩行者事故が増加するので、注意が必要です。
皆さんは夜間走行時のライトは上向きの「ハイビーム」が原則であることを意識しているでしょうか?
夜間の歩行者死亡事故はロービーム(下向きライト)走行のときが圧倒的に多いと言われますが、栃木県警察本部が過去5年間の事故を分析したところ、93.2%がロービームでの発生でした。
そこで同県警が、街灯や店舗のない暗い場所など特にハイビームにすべき8箇所で定点観測をしたところ、夜間にハイビームで走行していた車はわずか3.9%でした。
上向きライトの原則がほとんど浸透していないとして、同県警では昨年より「ハイビーム大作戦」を展開、ポスターやチラシ、夜間街頭指導で「命を照らせハイビーム」とドライバーに強く呼びかけたほか、地元テレビにもCMを流してアピールを続けました。
その結果、ハイビーム使用率が7.9%まで向上し、歩行者死亡事故率も低下しているそうです。
私達も、対向車や前走車がない場所では、ハイビームで歩行者の命を照らしましょう。
(シンク出版株式会社 2018.10.3更新)
本作品「点灯せ!心のヘッドライト」は、交通事故における死者数の3割を占める歩行者事故を取り上げた教育用DVDです。
子供と高齢者との事故防止策をドライブレコーダーの映像を交えながら解説しているほか、夜間の事故防止対策として、ハイビームの有効性について紹介しています。