皆さんは、隣車線の車が急に車線変更して割り込んできたら、どうしますか?
「いつも危険を予測して運転しているので、早めに減速して車線変更に対応している」……本当ですか。それなら心配ありませんが、急な割込みに慌ててハンドル操作で避けようとすることはありませんか。
ハンドル操作による回避がいつもうまくいくとは限りません。
さる11月1日、三重県川越町の国道23号で、大型トラックが目の前に車線変更してきたトレーラを避けようとしてハンドルを切って中央分離帯を越えてしまい、折から直進してきた対向車と衝突する事故が発生しました。
幸い、衝突した車の乗員は全員軽傷ですんで大惨事となることは避けられました。
こうした場合、対向車線側にハンドルを切って避けるのは禁物です。まずは何とかブレーキで被害を軽減する方法をとりましょう。
状況によってはハンドル操作が必要となるかも知れませんが、常に他の車などの行動を予測し安全な対処方法を考えながら走行することが重要です。
また、2車線以上の道路では長い時間中央寄り車線を走行していると、他車の無理な追越しや左側からの車線変更を招きやすいので、中央寄り車線に長くとどまらず早めに左側車線へ戻るよう心がけることも大切です。
(シンク出版株式会社 2018.11.7更新)
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