追突事故はわき見によって発生しやすいということは常識でしょうが、知っていてもなかなか防止できないというのが交通事故の怖いところです。
さる12月27日、宮城県気仙沼市の救急車が三陸自動車道でトラックに追突し、同乗していた付き添いの女性が死亡した事故は、運転者のわき見が原因であることがわかりました。
救急車の運転者は、「後ろの患者が気になりルームミラーで確認しながら運転していた」と述べています。
前のトラックは救急車のサイレンに気づいて左に寄ろうとしていたところでしたから、しっかり前を見ていれば追突は避けることができたでしょう。
私たちも家族を乗せて運転しているときなど、後部座席の子供が大きな声を出したりしたら、ついルームミラーを覗き込んでしまいがちですが、前方の安全を確認するためすぐ視線を戻さないと危険です。
また、後続車が車間距離なくぴったりつけて追従してくるときなど、「追突されないだろうか」と気になってミラーを何度もじっと見てしまいがちですが、こんなときに前車が減速すると自分が追突事故を起こしかねないので注意が必要です。
ミラーへの注視も事故の原因となることを意識しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2019.1.9更新)
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