さる3月20日午前11時15分ごろ、福島県会津若松駅前のロータリーで動き出した路線バスに79歳の女性がはねられ、女性が死亡するという事故が発生しました。
女性は、バスの運転者から見えにくい場所にいて、バスを動かすときに見落とされたと思われます。
我が国の駅前は車の通行を優先する構造になっていて、歩行者の横断が禁止されているエリアが多く、駅から出た歩行者は目的地に歩いていくとき遠回りを余儀なくされることが多くあります。
しかし、実際にはロータリーに迎えの車が来ているのでその場所に行こうとしたり、近道をしたいと考えた歩行者がロータリー内を横断することは少なくありません。駅前ではバスや車がゆっくり動いているので、最短距離を行きたいと思うのは自然な心理です。
今回の事故現場はバス専用ロータリーでしたが、一般の車が短時間こうした専用ロータリーに入ることもありますので、バス以外の車にも事故の危険があります。
「駅前ロータリーは車優先だから歩行者などいない」と思い込まないで、慎重に前後左右の確認をして車を動かすように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2019.3.28更新)
■2018年6月1日改正の新指針に準拠
「バス運行管理者のための指導・監督ツール」は、運転者に指導する際の資料として、「運転者用資料」を39枚収録した運行管理者のための指導教材です。
言葉だけでは伝わりにくい安全運転のポイントを漫画とイラストで具体的に解説し、3つのキーワードで印象づける内容です。
点呼時やドライバーミーティングなどの短い時間でも、運行上の危険や安全運転ポイントを指導することができます。
2018年6月に公布された一般バス事業者のための指導監督指針11項目、貸切バス事業者向け2項目の指針計13項目に準拠し、教育記録簿用紙も添付しています。