先日、朝のTVニュースで、人がどんな時にわき見運転をするのかを調べた興味深い映像を見ました。
これは、米国コネチカット州のドキュメンタリー映画制作者 Jennifer Boyd氏が制作した記録映画 "3秒後の車輪" の一部です。
Boyd氏らは同州の交通安全研究センターと協力して、8人の被験者の車にビデオカメラを設置、6か月間の運転映像を撮影し「わき見運転」の実態を調査・分析しました。
その結果、スマートフォンへのわき見が非常に多いものの、そのほかにチップスを袋から食べるために首を上に向けて全く前を見ていなかったり、皿を抱えてランチを食べていたり、歌いながらわき見をしたり、首を振りながら踊ったりと様々なわき見運転が3秒以上続き、非常に危険な様子が数多く収録されました。
自らのわき見運転映像を見た被験者は「恐ろしい運転です…!」と素直に反省したそうです。
映画の制作者らは、これらのわき見運転をする大きな原因の一つが「運転に退屈しているから」と分析し、「誰にでも起こりうる」として警鐘を鳴らしています。全米安全評議会が4月を「脇見運転防止週間」としていることから米国のTVニュースで紹介されました。
私たちも高速道路の長距離ドライブなどで運転に退屈すると緊張が緩んで、ついわき見やながら運転をしがちだと思います。運転中に退屈を感じたら迷わずサービスエリアなどで休憩して、安全な場所でおやつを食べたりスマートフォンを存分に確認するようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2019.4.11更新)
※ TVニュースは4月1日放映の米ABCネットワークの映像を引用していましたが、映画自体は2018年秋に完成し同州ウェストハートフォードの地元テレビ局で放映されました。
原題は "3 Seconds Behind the Wheel-Distracted While Driving" → 映画の予告編はYoutubeで試聴可能です。
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