5月というのに、日中の気温が30℃を超える地域があります。
今年は平年並の気候と聞いていましたが、5月後半は高気圧におおわれ真夏日が多く、一方で晴れが続くため朝は放射冷却現象が強まり1日の寒暖差が非常に激しいそうです。
体調を崩しやすい時期ですので、運転をする方は十分に注意しましょう。
早朝は肌寒いと感じて長袖の上着を着ていたのに、昼間に35℃近くになると、身体が暑さに慣れていないため熱中症にかかる危険があります。
運転だけであれば車内のエアコンがきくので危険は少ないと思われますが、集中力は落ちますので休憩は早めに。また、途中で車を降りて車外で作業をする人は特に警戒が必要です。
昨年8月の事例では、運送会社に務める60歳の社員が車を降りて午後1時から倉庫で荷崩れした袋の復旧作業をしていたところ、45分後に気分が悪くなって休憩したものの、休憩中に意識不明となり亡くなりました。死因は熱中症です。
作業場所の暑さ指数(WBGT)は29.5℃で、重い物を運ぶ作業は危険な状況でした。
暑いときは無理をしないで水分補給をまめに行い、真夏並みの警戒心で対処してください。
(シンク出版株式会社 2019.5.27更新)
※暑さ指数(WBGT)は熱中症に影響を与える、①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)などの熱環境、③気温
の3指標を基に表示されます。指数を参考に作業強度を考える必要があります。 → 詳しくはこちら
この小冊子では、ドライバーの健康管理が徹底されていなかったために発生したと思われる、健康起因重大事故など6つの事例をマンガで紹介しています。
各事例のマンガの右ページでは、垰田和史 滋賀医科大学准教授(医学博士)の監修のもと、日々気をつけなければならない健康管理のポイントをわかりやすく解説しています。
ドライバーに健康管理の重要性を自覚させるには最適の小冊子です。