さる6月20日午前7時45分ごろ、兵庫県尼崎市の交差点で自転車に乗って横断歩道を渡ってきた女子高校生が走行してきたタンクローリーにはねられ、意識不明の重体となる事故がありました。
事故当時、タンクローリーの進行方向の信号は赤信号だったということで、ドライバーは「先の交差点の信号を見ていた」と話しています。
信号交差点が続いているとき、遠くの交差点の信号を気にしていて、手前の信号を見落とすことがあります。
たとえば、手前に小規模の交差点が続いていて、その先に幹線道路が交わるような交差点があったりすると、幹線道路の交差点が青信号のうちに通過したいという心理が働き、手前の小さな交差点の信号が目に入らないことがあります。
とくに、約束の時間に間に合わないなど先を急いでいたりすると、信号待ちのわずかな時間でも待ちたくないために、手前の信号を無視して先の信号しか見ていないといったことが起こります。
信号のある交差点が連続している場所を走行するときには、先の信号だけを見るのではなく手前の信号の確認を忘れないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2019.7.1更新)
「安全マインド」とは一言で言うとドライバーの「プロ意識」のことです。「安全マインド」が備わっていると、自分の仕事に誇りや使命感を持つことができ、ひいては「絶対に事故を起こさない」という強い意識へとつながります。
本誌では、第1章で安全マインドが備わっているドライバーと備わっていないドライバーの働く姿勢が会社や社会に及ぼす影響をマンガで比較することで、安全マインドを持って働くことの大切さを理解することができます。
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