さる7月7日午後4時すぎ、徳島県三好市の県道を走行していた観光バスに山の斜面から落ちてきた石がぶつかり、車内にいた乗客5人が軽いケガをする事故がありました。
バスは道路に石が落ちていたために通行できずに停車していたところ、別の石がバスの右側面にあたったもので、現場の山の斜面は落石防止の柵が途切れていました。
山間部の道路を走行していると、「落石注意」の標識を見ることがあります。
この標識の意味は、ご存じのように「道路に石や岩が落ちている可能性があるので、注意して運転しましょう」という意味で、「山の斜面から石や岩が落ちてきたら危ないから注意しましょう」ではありません。
しかし、落石に注意しながら走行していて道路が落石があって停止しているところに、今回の事故のようにさらに石が落ちてきて車に当たることがあります。
このような場合、落石を避けるのは難しいとは思いますが、少しバックしてその場を離れることができれば、そうしたほうが落石事故のリスクが減少するかもしれません。
(シンク出版株式会社 2019.7.12更新)
運転するにあたっては、常に快適な環境とは限りません。雨の日や、夜間は見通しが悪くなりますし、堤防道路や山間部などは、幹線道路と大きく道路環境が異なります。
本冊子は、「雨天走行」や「トンネル走行」、「夜間走行」、「渋滞走行」、「山間部の走行」といった悪条件下における事故防止をねらいとした教育教材です。
各場面で注意すべき要点を簡潔にまとめていますので、事故防止のポイントを簡単に理解していただけます。