ガソリンスタンドから出て車道に合流するとき、どんなことに気をつけていますか?
歩道がある場合は、まず歩道の手前でしっかり停止して、左右からやってくる歩行者や自転車に注意する必要がありますね。
次に車道の車に対してですが、自車が出れば減速するだろうと軽く考えて十分に確認しないまま合流してしまうことはありませんか。
先日お話した進路変更の場合と同じように、少し無理に他車の前に入っても相手が強いブレーキを踏んで減速してくれると何とか行けるので、そんな合流の仕方をしている車も少なくありません。
しかし、こうした行為を繰り返して誤った成功体験が身についてしまうと、そのうち前方をよく見ていなかった車と衝突したり、路線バスにブレーキを踏ませて車内事故を誘発する恐れがあります。
さる7月9日午後5時半過ぎ、東京都江東区でガソリンスタンドから出ようとしたトラックと車道を進行してきた満員の路線バスが衝突し、乗客12人が怪我を負いました。バスはトラックの出現に気づいてハンドルを切りましたが避けきれなかったようです。
スタンドから出るときには、他車が通過するのを待って安全に行動しましょう。
(シンク出版株式会社 2019.7.16更新)
「安全マインド」とは一言で言うとドライバーの「プロ意識」のことです。「安全マインド」が備わっていると、自分の仕事に誇りや使命感を持つことができ、ひいては「絶対に事故を起こさない」という強い意識へとつながります。
本誌では、第1章で安全マインドが備わっているドライバーと備わっていないドライバーの働く姿勢が会社や社会に及ぼす影響をマンガで比較することで、安全マインドを持って働くことの大切さを理解することができます。
さらに第2章では、各ドライバーの安全マインドを高めるための具体的な活動事例を紹介していますので、各事業所で安全マインドを高めるための活動の参考にしていただけます。