先日、警察庁は今年上半期の交通死亡事故の発生状況を発表しましたが、交通死者は昨年同期よりも185人少ない1,418人となりました。これは統計開始以来、過去最少ということです。
全死者の特徴をみますと、歩行中に事故にあった人が484人で、自転車乗車中が195人で、この2つだけで679人となり、約半数を占めています。
これらの死者数のうち、どれだけ法令違反があったかをみると、歩行者のうち約62%にあたる300人に横断違反や信号無視などの違反がありました。
また、自転車乗用中の人については、約78%にあたる152人に安全運転義務違反等の違反がありました。つまり、歩行者や自転車が事故で死亡するケースでは、約3分の2の人が法令違反をしているということです。
したがって、車を運転している人は歩行者や自転車が法令を守って行動してくれると期待しない方がよさそうです。
信号を無視して横断してくるかもしれない、横断歩道がない所でもいきなり横断してくるかもしれない、と考えて運転してください。
(シンク出版株式会社 2019.7.31更新)
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