さる7月22日午前11時半ごろ、岩手県一関市の国道を走行していた軽乗用車と電動カートが衝突し、電動カートに乗っていた男性が死亡する事故がありました。
事故の現場は、見通しがよい片側1車線の緩やかなカーブで、電動カートは車道の右側を進んでいたということです。
電動カートは、一見すると自転車と同じカテゴリーと思われがちですが、道路交通法上では歩行者と同じ扱いですので、歩行者と同じように歩道を走行できますし、車道の右側を走行してきても不思議ではありません。
車を運転する運転者としては、前から歩行者が歩いてくれば見つけやすいのですが、電動カートの場合はその存在が意識のなかにあまりありませんし、高さも低いために見つけにくい面があります。
また、歩行者は前から車がくると横へ避けてくれることがありますが、電動カートは車幅が広いうえに横へ移動することができませんので、衝突するリスクが高くなります。
車を運転するときには、前からくる電動カートの存在にも十分に注意しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2019.8.2更新)
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