さる9月24日、愛知県安城市の国道23号で木材を積載した4tトラックが荷の振動で横転する事故がありました。幸い、30歳代の運転者に怪我はありませんでした。
このトラックの荷台には、家屋の解体で発生した廃材の木材が積まれていて、走行中の進路変更時に積荷が左右に揺れ始めて車体もふらついて、ふらつきは治まらないまま徐々に大きくなり、ついに車両が横転したということです。
運転者はちゃんと固縛したつもりだったのでしょうが、整然と積載できる新品の木材ではなく、大きさも形もバラバラの廃材であったために、おそらく走行中の振動ですきまや偏りが生じて、左右に荷物が動きやすくなっていたのでしょう。
このため、ハンドル操作で車体が揺れ、荷物のため高くなっていた重心が車の底面より外に出てしまい揺れの勢いもあって横転したのだと考えられます。
このように、車体の高いところに重心があると、車は横転しやすくなります。
私達も形の整わない物を車に積み上げた場合は、ときどき休憩して固縛状態を確認するとともに、車がふらつくときはすぐ安全な場所に停止して横転を防ぐようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2019.9.30更新)
「2020トラック運行管理者手帳」ならびに、「2020バス運行管理者手帳」を好評販売中です。
本手帳は、運行管理者として知っておきたい知識を「法令編」「知識編」「データ編」にまとめて収録しています。
またカレンダー、メモ欄も充実の内容ですので、スケジュール管理も万全です。ぜひお手元でご活用ください。