人は、大きな車に乗っているとつい気が大きくなります。大きいだけに衝突しても強いし、高みから見下ろして偉くなったような気がします。
実際に、車両総重量が14トン以上の大型トラックと総重量 700kg程度の軽自動車が正面衝突した場合、トラックドライバーは無傷ですみ軽自動車の運転者が即死といった事故が少なくありません。
重さにして20倍以上ですから、トラックが相手に与えるダメージが20倍以上ある計算になります。
ですから、大型車に乗る運転者は「自分は偉い」とおごるのではなく、「自分は危ない」と考えて、謙虚で控えめな運転に徹してください。
なお、軽自動車であっても歩行者と衝突した場合、速度と重さが違う以上は20倍30倍のダメージを相手に与えて死亡事故を起こしてしまうことが少なくありません。軽自動車は歩行者にとって決して軽くはなく、重い鉄の塊なのです。
運転者は、どんな車に乗っていても自分があなどれないパワーを持っていることをよく自覚し、その危険を意識して運転するように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2019.10.18更新)
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