さる11月2日午前9時5分ごろ、埼玉県久喜市の信号機のあるT字路交差点で大型バイクと大型トレーラーが右折レーンで信号待ちをしていたところ、後ろの大型トレーラーが前進して大型バイクに追突しました。
その衝撃で大型バイクが左車線に転倒し、後方から直進してきたトラックにはねられ死亡する事故がありました。
トレーラーを運転していた男性は、「前にいたバイクに気づかなかった」と供述しているということです。
詳しい事故状況はわからないのですが、後続のトレーラーが右折レーン内でバイクに追突するというのは、対向車線から来る直進車の存在ばかりを見ていて、直前をあまり見ていなかったのではないかと思います。
あるいは、対向車線の車が遠方にいるので、バイクは当然右折を開始すると思い込んで発進したところ、まだ止まっていたなど、バイクの動きを見ていなかったのかもしれません。
とくに、トレーラーの場合は運転席が高い位置にありますので、直前にいる車体の小さいバイクを見落としやすくなります。いずれにしても、バイクに続いて右折するときには、車体の小さいバイクを軽視しやすくなりますので、注意を怠らないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2019.11.13更新)
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