さる11月16日午前11時ごろ、名古屋市中川区の道路を走行していた乗用車が、横断歩道を歩いて渡っていた男性をはねて死亡させる事故がありました。
事故の現場は、直線の堤防道路で見通しはよく、横断歩道の横には歩行者用の小さな橋が架かっており、欄干などが高くなっていたために、そこから出て来る歩行者などが見えにくい状況になっていました。
河川の両側に設置されている堤防道路は、信号も少なく見通しもよいので運転しやすい感覚を持っている人がいます。
そのため、スピードを出し過ぎて道路から転落したり、対向車線にはみ出して対向車と正面衝突する事故が少なくありません。
また、あまり道路上に死角がないように見えるのですが、今回の事例のように歩行者用の橋が架かっている所では、欄干などが死角になることがありますし、道路の下から上がってくる歩行者などは死角に入って見えないことがあります。
堤防道路を走行するときには、スピードを落とすとともに、道路の下や橋などから横断してくる歩行者の存在を見落とさないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2019.11.22更新)
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