さる11月26日正午まえ、秋田県湯沢市の交差点で横断歩道を歩いて渡っていた女子高校生が、右折してきた警察車両にはねられ、顔などに大けがをする事故がありました。
運転していた警察官は、「直進してくる対向車を待ってから右折したが、確認不足で歩行者を見落としてしまった」などと話しているということです。
右折時に横断歩道を横断している歩行者や自転車との事故を見ていると、ほとんどの原因は歩行者などの見落としなのですが、その背景には、急いで右折するという運転者の行動心理があります。
対向車線を横断することになる右折時には、安全確認をしなければならないポイントがたくさんあります。多くの確認ポイントを右折しながら急いでチェックするのですから、当然確認ミスや見落としをする確率が高くなります。
この確認ミスをなくすために提唱したいのが、右折先の横断歩道の手前で一時停止をするという運転です。
一時停止をするつもりなら、直進対向車がいなくなってゆっくりと右折しますので、対向車との事故もなくなりますし、右折先の横断歩道の手前で停止すれば、歩行者などを見落とすこともありません。
(シンク出版株式会社 2019.12.4更新)
交通事故には交差点や進路変更、バックなど、典型的な事故パターンがいくつか存在します。
そのため、それぞれのパターンに潜んでいる危険要因をあらかじめ理解して行動していれば、事故を起こす確率を飛躍的に減らすことが可能となります。
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