さる1月10日午前1時15分ごろ、横浜市金沢区で駐車場から出たトラックに直進してきた大型バイクが追突し、バイクを運転していた大学生が死亡する事故がありました。
詳しい事故の状況はわからないのですが、道路に左折進入したトラックの後方にバイクが追突しているので、バイクのライダーは直前までトラックの存在に気がついていなかったと思われます。
もちろん、その背景にはトラックのドライバーが走行してくる大型バイクの存在を見落としたか、バイクの存在はわかっていたが先に左折できるだろうと判断したこともあると思います。
あるいは、事故の現場は片側2車線の道路でしたので、先に左折してもバイクが追越車線のほうに避けてくれるだろうと判断したのかもしれません。
バイクのライダーのほうも、路面直前を見て走行することが多いため、遠くの情報を掴みにくい面がありますし、同じ理由で左右の広い範囲を見ることが苦手ですので、直前までトラックの存在に気づかなかった可能性もあります。
駐車場などから道路に進入するときには、バイクは遠くにいるように見えて意外と近くにいます。バイクの存在を見とさないようにするとともに、その存在を軽視しないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2020.1.21更新)
交通事故には、交差点右左折時や進路変更時、バック時、夜間の歩行者横断時など典型的な事故パターンが存在します。
それぞれのパターンには事故を起こしやすくする危険要因が存在するため、あらかじめ危険要因を理解して行動することができれば、事故の確率を飛躍的に減らすことが可能になります。
この冊子では、13の典型的事故パターンについて、危険要因を直感的に理解し、さらに覚えやすいようにイラストと3つのキーワードを中心に構成されています。
イラストでチェックし、安全運転のための3つのキーワードを覚えることで事故防止スキルが確実に向上します。