寒波が到来して、今年一番の冷え込みが続いています。昼間の温度はまだ平年より高い地域が多いのですが、朝晩の冷え込みが厳しく、氷点下を記録する都道府県が増えています。
2月6日には滋賀県で道路凍結によるスリップ事故が4件相次ぎ、正面衝突などで1日に4人が死亡する状況となりました。他にも各地で凍結に気づかなかった車のスリップ事故の報告が続いています。
今年は暖冬であまり雪が降っていませんでしたので、ドライバーの中には「この冬はスタッドレスタイヤの出番がないかもしれない」と油断していた方がいると思います。
しかし、急な冷え込みにあうとノーマルタイヤでは対処できないことがあるので注意してください。
凍結事故は、深夜や未明に多いと言われますが、滋賀県の事故は交通量の多い夕刻や夜の早い時間帯にも発生し、マイカー通勤の若者や現場から戻る建設業の男性などが亡くなっています。
1日のなかで急に気温が下がると、夕方でも薄っすらと湿った路面が凍結することがあります。
路面状態に注意して、直線部であっても特に対向車線に車がいるときには、不用意なブレーキ操作や急な変速・ハンドル操作をしないように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2020.2.10更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するドライバーに対して、安全な運転方法を指導するのに最適の教材です。
雪道や凍結した道路を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。