さる3月4日午前4時5分ごろ、大阪府豊中市の中国自動車道の中国豊中インターチェンジ付近で、路肩に停車していた乗用車に東京から香川県に向かっていた夜行バスが接触する事故がありました。
乗用車は約20分前にトラックに追突する事故を起こして、2台は路肩に停止していたのですが、乗用車は走行車線にはみ出して停車していたと見られています。
夜間、高速道路の路肩に停止している車に後続車が追突するのは珍しいことではありません。
普通に考えれば、路肩に停止している車に追突することはありえないことですが、遠くから前方にいる車のテールランプをみたとき、その車に追従しようとして近づこうとする習性があるからです。
夜間の長時間走行で疲れていたりすると、その車が走行しているのか、止まっているのかは、ある程度の距離まで近づかないとわかりませんので、止まっているとわかったときには手遅れでブレーキを踏んでも間に合わないということになるのです。
夜間、高速道路を走行するときには、路肩に止まっている車を走行車両と間違えることがあるということを頭に入れ、すぐに近づくのではなくスピードを落として徐々に近づくようにしてください。
(シンク出版株式会社 2020.3.12更新)
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