さる4月2日午後0時15分ごろ、福岡県糸島市の県道を走行していた乗用車が今月中学に入学する12歳の少年をはね、意識不明の重体になる事故がありました。
事故現場は片側1車線の直線道路で、目撃者の話では事故にあった少年は近くの空き地で兄とボール遊びをしていて、「男の子がボールを追いかけて飛び出した」と話しているということです。
車を運転するときに、道路脇からボールが転がってくることがあります。そのとき、運転者として注意しなければならないのは、ボールを追いかけて道路に飛び出してくる子どもの存在です。
ボールが路上に飛び出してきたときに、運転者としてまずするべきことは、ブレーキを踏む準備です。
ボールが飛び出してきた所まで少し距離があれば、アクセルペダルからまず足を離して、ブレーキペダルの上に乗せて近づきます。
あまり距離がなければ、すぐにブレーキを踏んでスピードを落とします。
こうした行為は「ブレーキの準備性」と呼ばれていますが、飛出しに備えてブレーキを踏む準備をしておけば、すぐさまブレーキを踏むことができ、衝突を避けることができます。
(シンク出版株式会社 2020.4.7更新)
近年、規制緩和により貸切バス事業に新規参入事業者が増加したことなどを受け、重大事故が目立つようになりました。
現状では運転者への教育が十分に行われているとは言えず、その原因のひとつにバス運転者への教育資料が不足していることが考えられます。
本書は、第1編で一般的な指導・監督の指針13項目に沿った内容及び高速道路の安全知識など、バス運転者として必要な知識を詳しく解説しています。
また、第2編では事故惹起者に対する指導・監督の指針7項目に沿った構成となっており、この1冊でバス運転者へ幅広く実践的な教育を実施できる、バス事業所必携の一冊となっています。