先を急いでいたりすると、前に遅い車が走行しているとつい追越しをしたくなりますよね。
そうして追い越して少し先に行って信号待ちをしていると、追い越した車が後ろにピッタリと着いていることがあり、せっかく追い越したのにあまり先に行けていないと思うことがあります。
誰でもこんな経験をしていると思いますが、それほど時間を短縮することは難しいということです。
こうした事象を説明するのによく使われるのが、1分間に何台の車が通過して行くかを観察するという方法です。
自分が走行する道路の側に立って、1分間にどれだけの車が通過するのを数えるのです。たとえば、20台の車が通過したとします。
わずか1分間の時間を縮めるためには、20台の車を追い越していかなければいけないのです。道路状況にもよりますが、これだけの車を追い越すのは、結構無理な運転を強いられると思います。
それよりも1分だけ早く出発するほうが、はるかに安全で簡単だと思います。
急ぐなら車に乗ってからではなく、車に乗る前に急ぐのが、安全運転の鉄則です。
(シンク出版株式会社 2020.6.12更新)
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