炎天下に置いていある車に乗り込むとき、車内の温度はかなり上がっていますので、そのまま乗り込むことはなかなかできません。
一昔前までは、ドアを開けてエンジンをかけてエアコンをつけ、しばらく熱気を逃がしてから乗り込んでいたのですが、最近では車内の温度を瞬時に下げることができるコールドスプレーを使用している人も多いかと思います。
しかし、コールドスプレーを使用するのはいいのですが、使用後に爆発するケースが毎年のように発生していますので注意が必要です。
さる7月6日午後2時45分ごろ、岡山県倉敷市の住宅工事現場付近で停車していた軽ワゴン車で、外壁工事業の男性が窓を閉めてコールドスプレーを使用した後、たばこを吸おうとライターの火をつけたところ爆発して男性が大やけどを負う事故がありました。
この爆発で工事中の住宅の窓が曲がったほか、付近の別の車の車体がへこんだり、約20m離れた小学校の体育館の窓ガラスが割れたりしたということで、爆発の大きさを物語っています。
冷却スプレーの多くは、LPGと呼ばれる可燃性ガスを使用していますが、これは空気よりも重いために車内の下方に一定時間滞留しやすくなります。
車内で冷却スプレーを使用した後は、絶対にライターに火をつけないなど火気厳禁を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2020.7.29更新)
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