新しい道路の開通などで、交差点の形状が変わったとき、優先関係も変更されてしまうことがあります。
この事実に気づかないまま、従来の感覚で通行しようとすると、事故に結びつく危険がありますので、注意しましょう。
さる7月22日、長野市上千歳町の交差点で軽自動車2台が出会い頭に衝突する事故が起こりました。
幸い双方に怪我はありませんでしたが、一時停止線の手前で止まらずに事故を起こした運転者が、今まで一時停止がなかったから速度を落とさずに通過しようとした可能性があり、警察が調べたところ、過去2か月の間に同種の事故が3件も発生していたそうです。
この交差点は以前はT字路でしたが、工事で東西に道路が開通して十字路になりました。以前は一時停止がかかっていた東西の通りが優先道路となり、今まで一時停止がかかっていなかった南北の通りが一時停止標識のある道路となったそうです。
優先道路の関係が逆転したため、以前通行した経験のある運転者が一時停止標識を見落として交差点に入る危険があり、これが事故に結びついている可能性があるということです。
交差点形状の変化に限らず、大型店舗などの開設により車の入り口用として直進道路上に新たに右左折専用レーンなどができることがあります。
こうした道路形状の変化に気づかないまま走行していると危険ですので、以前に通行した経験のある道路であっても、標識などが変わっていないか常に注意して走行するようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2020.8.17更新)
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