さる8月12日の夜10時過ぎに、福岡県田川市で42歳の男性が女子大生(22歳)の運転する車にはねられ、側溝に落ちて溺死しているのが発見されました。
女子大生は「SNSにメッセージが入ったのでスマートフォンで返信操作をしながら運転していた」と話しています。
最初は電柱か何かに当たったと思ったと供述しているので、衝突するまで全く前を見ていなかったと思われます。
このように、運転中にスマートフォンを脇に置いてSNSツールを確認していると、長時間のわき見運転に陥り、交通事故を起こす危険が非常に高くなります。
いつも即座にSNSの返信をする癖のある人はとくに要注意です。テキストの入力には時間がかかり、その間全く前を見ないで運転することになるからです。
こうした「ながら運転」は昨年12月以降厳罰化され、違反の罰則は1年以下の懲役または30万円以下の罰金となり、死亡事故を起こした場合では懲役3年以上の実刑も珍しくありません。
運転中はスマートフォンなどの携帯端末は荷物の中にしまって、見ないよう心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2020.8.20更新)
最近、他の車をあおって危険を生み出したり、運転中にスマートフォンを操作して、重大事故を起こすなど、ドライバー失格と言える行為が目立つようになりました。
この冊子では、代表的な危険・迷惑運転を取り上げ、その罰則の重さと、運転上の注意ポイントを解説しています。(2020年6月30日施行の改正道路交通法、2020年7月2日施行の改正自動車運転死傷行為処罰法についても収録しています)
ドライバー向けのセルフチェック欄も設けていますので、自分が無意識のうちに危険・迷惑運転をしていないかチェックすることができます。