例年、7月から9月にかけてツーリングバイクの増加からバイク事故が多発する傾向にあり、各地の警察では警鐘を鳴らしていますが、今年はとくに死亡事故が目立っています。
警察庁の今年8月末の死亡事故統計によると、歩行中と自動車乗車中の死者数はそれぞれ-12.1%、-18.3%と大幅に減少していますが、二輪車乗車中の死者数のみ 8.5%増と増加が目立っています。
北海道警察本部では、過去数年の道内におけるバイク事故死者数との比較を9月上旬に公表し、2015年~2019年までの同期平均が 7.6人であるにもかかわらず、今年はすでに22人と約3倍に急増していることに注意を呼びかけました。
特別定額給付金を頭金にバイクを購入する人が急増したという情報もあり、道警では、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、外出自粛の反動などで開放感を味わえるバイクのツーリング人気が高まったことが背景にあるのではないかとみています。
また広島県東広島市では、東広島呉道路の高架部分で8月11日と9月15日に、高架の側壁にバイクが衝突してライダーが30m下の高架の下に転落して死亡するという同種事故が相次いで発生するなど、バイク事故が目立っています。
事故は道路構造や速度の出し過ぎなど様々な要因があると考えられますが、コロナ禍の影響で運転に慣れない人がバイクを通勤に利用したりツーリングを楽しむ機会が増えている可能性があります。
ライダーの方が運転に気をつけることはもちろん、バイクを見かけた運転者は「初心者で運転操作を誤るかもしれない」「転倒するかもしれない」と危険予測する意識を持って、距離を保ちながらバイクの動きを見守るように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2020.9.23更新)
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