今年の冬は寒さが一段と厳しく、各地で大雪が降って車が立ち往生するケースが多くなっています。
大雪で車が立ち往生した場合、注意しなければならないのが一酸化炭素中毒です。
走行中に立ち往生したり、駐車場などで退避していると、車全体が雪に覆われてマフラーの排気口部分が塞がれることがあります。そうなると、排気ガスが車内に入り込んで一酸化炭素中毒になる危険が高くなるからです。
したがって、車内に長く留まる場合にまず考えておかなければならないことは、マフラーの排気口部分の除雪です。
空調を内気循環にしておけば排気ガスは入ってこないだろうと考えている人がいますが、車体の下に溜まった排気ガスはボンネットの隙間からも入ってきます。
また、窓を少し開けて置けば大丈夫だろうと思っている人もいますが、これも危険です。
JAFの実験では、5センチ程度窓を開けていると初めはあまり上昇しなかったのですが、約40分もすると危険なレベルまで上昇しています。
いずれにしても、大雪で立ち往生したりして車内に長く留まる場合には、マフラーの排気口部分の除雪を忘れないでください。
(シンク出版株式会社 2021.1.15更新)
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雪道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。