さる1月13日午前4時50分ごろ、埼玉県久喜市の交差点を右折していた乗用車が、横断中の高齢者をはねて死亡させる事故がありました。
事故の現場は、信号のある交差点で乗用車の運転者は「フロントガラスが凍っていて見えづらかった」と話しています。
事故の発生時間をみると、早朝のまだ暗い時刻でしたので、運転視界はヘッドライトが照らす範囲に限られていたと思います。
それでも直線道路ならば、ヘッドライトは進行方向を照らしてくれますので、前方の危険はある程度視認することができます。
ところが、交差点を右折する場合には、ライトは右側の進行方向を照らさないので、横断してくる歩行者がライトの死角に入り非常に見えづらい状態となります。
そのうえにフロントガラスが凍っているのですから、横断してくる歩行者を見落とすのは必然のような気がします。
今の時期、早朝に運転する場合にはフロントガラスが凍っていることがあります。
そういうときに、運転席の前だけをクリアにしてデフロスターをかけて「そのうちに解けるだろう」と運転する人がいますが、出かけるときはフロントガラス全部をクリアにして出かけてください。
(シンク出版株式会社 2021.1.20更新)
近年は地球温暖化などによる異常気象により、豪雨や強風・突風、猛暑、豪雪などによる自然災害が多発しています。
また我が国は地震大国ですので、いつ何時、大きな揺れに襲われるかもわかりません。しかしながら、日々自然災害への対応意識を高めておけば、被害を最小限に留めることができます。
本書は、運転中に自然災害に見舞われた以下の6つの運転場面を提示しており、それぞれの危険要因と対処方法を考えていただく教育教材です。