左折時に左後側方をチェックするのは重要ですが、右前方にも再度注意することを忘れないようにしましょう。
さる1月21日午前9時35分ごろ、岡山市の市道で道路に隣接する施設に入るため左折しようとしたタンクローリーが、自転車に乗った看護師の女性(60)をはね、女性が頭などを強く打ち意識不明の重体となる事故が発生しました。
タンクローリーを運転していた会社員(27)は「確認がおろそかだった」と供述していますが、自転車はタンクローリーの後方から来たのではなく、前方から来て衝突したものでした。
タンクローリー運転者は左後方を確認しながら左折しようとして、前方から右側通行してきた自転車を見落としたものと思われます。
おそらく、車体の死角が大きいので左側を気にしたでしょうが、運転席が高いと右側にも死角が発生しますので、左だけ気にしていると見落とすことがあります。
自転車は車道や路側帯上で左側を通行する義務がありますが、実際には路肩や路側帯を右側通行する例がよくみられます。また、歩道を通行する場合は右側通行は禁止されていません。
このような事故が発生する背景にはこうした自転車の行動も影響していると思われますが、左折して道路外に出る場合は、歩道や路側帯など歩行者や自転車の通行するエリアを横切るのですから、一時停止して左側はもちろん右側も念入りに確認する習慣をつけることが重要です。
(シンク出版株式会社 2021.1.28更新)