屋内駐車場での一酸化炭素中毒に注意

写真はイメージです。本文事故とは関係がありません
写真はイメージです。本文事故とは関係がありません

 車を運転中に大雪などで動けなくなり、車内でエンジンをかけて留まっていた運転者などが、一酸化炭素中毒で死亡する事故がときどきあります。

 

 ところが、こうした車の排気ガスによる一酸化炭素中毒になるケースは、車の中だけではないようです。

 

 さる2月6日午前9時50分ごろ、札幌市の3階建てアパートの住人から「ろれつが回らず動けない」と110番通報があり、ほかの住民2人からも同様の症状を訴えがあり、いずれも救急搬送されるという事件がありました。

 

 警察では、アパートの1階の車庫のシャッターは閉まったままで、エンジンをかけて止まっていた車の排気ガスが充満して、1階から3階までアパート内に一酸化炭素が充満したものとみています。

 

 今回の事故では、命に別状がなかったということですが、過去には車庫でエンジンをかけたまま眠ってしまい住民3人が一酸化炭素中毒で死亡するケースも起きています。

 

 1階に車庫があってその上に住居がある建物では、エンジンをかけたままにしておくと一酸化炭素中毒の危険があります。屋内では、車庫のシャッターを降ろしたままでエンジンをかけっぱなしにしないようにしてください。

(シンク出版株式会社 2021.2.19更新)

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