先日、ドライブレコーダーに記録されたある車の事故被害の映像がTVのニュースで報道されていました。
この事故は急な進路変更によるもので、大型トラックが左のウインカーを出して1秒後に進路変更し、すぐ左前を走行していた乗用車の右後部に衝突、その衝撃で乗用車がスピンして停止したものです。
幸い、乗用車は物損事故程度ですんだようですが、トラック運転者の安全確認不足と性急なハンドル操作が原因と思われます。
進路変更時における事故の多くがこうした確認ミスと軽率な操作によるものです。
進路変更は後続車などの進路を妨害する可能性もあり、非常に危険な運転行動です。
ですから、後方の安全確認を十分にしてから合図を出し、イチ、二、サンと3秒数える間に再度目視で後方や前方の安全確認をしてからハンドル操作をする必要があります。
合図をして1秒程度で安易に進路変更の操作をすると他車と衝突・接触する危険があることを自覚しましょう。
(シンク出版株式会社 2021.3.18更新)
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