さる3月21日午後7時20分ごろ、大阪市都島区を走行していたタクシーがスリップして歩道に乗り上げて商業施設に突っ込み、歩行者が軽傷を負う事故がありました。
事故当時、雨が降っており、タクシーは歩道で待つ利用客を乗せようと歩道側に寄ろうとした際にスリップしたもので、「車の操作がまったくできなくなったため、突っ込んでしまった」と説明しているということです。
事故の原因はわからないのですが、客を乗せようとしてハンドルを切った際にスリップしたのではないかと思います。
市街地では、雨が降っていてもあまり路面に水たまりができませんので、濡れた路面でスリップするという感覚は持ちにくいのですが、実はわずかな水たまりでもスリップします。
また、横断歩道やセンターラインなどの路面標示の白線の上などもスリップしやすいので、そこで急ハンドルや急ブレーキを踏んだりしないよう気をつける必要があります。
雨の日は、あまり水たまりが深くない場所や、路面標示の上でもスリップしやすいということを頭に入れ、急ブレーキや急ハンドル操作をしないように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2021.3.30更新)
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