進路変更時には、皆さん後方に注意していると思いますが、進路変更先の車線をやってくる後続車の速度を見誤ると追突される恐れがあります。
また、後方が二輪車の場合、距離を見誤りやすいことに留意しましょう。
さる3月29日午前11時半ごろ、横浜市の横浜新道(片側2車線)で、左側車線から中央寄り車線に進路変更したトラックに後続の二輪車が追突し、二輪車は転倒、乗っていた50歳の男性が頭を強く打って死亡しました。
事故の主な責任がどちらにあるかは不明ですが、二輪車の乗員が死亡しているので大型車が第一当事者として過失運転致死罪に問われる可能性が高いケースです。
さらに、進路変更して二輪車に追突された場合、民事訴訟でも進路変更した四輪車側に8割の過失責任を認定することが多くなります。
進路変更する運転者が「後続二輪車は十分に離れているだろう」とか「減速してくれるだろう」と考えても期待通りに運ぶとは限りません。二輪車は路面の障害物を気にして走行している可能性があり、進路変更の車を避けられないことがあります。
進路変更時には後方をよく確認し、後続車の通過を待ってから操作する習慣をつけましょう。
(シンク出版株式会社 2021.4.1更新)