さる3月26日午後7時30分ごろ、北海道苫小牧市の国道を走行していた乗用車が、左から横断してきた高齢者をはねて死亡させる事故がありました。
事故の現場は、片側2車線の見通しのよい直線道路だったということで、信号機や横断歩道はありませんでした。
乗用車の運転者としては、車の通行量の多い片側2車線の国道でしたので、まさか歩行者が横断歩道もない場所を渡ってくるとは思っておらず、夜間の視認性の悪さもあり横断歩行者を発見するのが遅れたのではないかと思います。
交通量が多い国道などでは、店の看板の光や対向車のヘッドライト、前車のブレーキランプなど明るく光る場所があり、運転者としてはそれらに目が行きます。
反対に、そうした明るい場所以外の光が届かない暗い場所は、目が届きませんので非常に見えにくくなります。
そうした暗い場所にいる歩行者が突然横断してきたりすると、どうしても発見が遅れてしまいます。夜間、片側2車線道路を走行するときでも、横断してくる歩行者がいるかもしれないと警戒しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2021.4.14更新)
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