さる4月6日午後1時すぎ、香川県多度津町の交差点で原付バイクと乗用車が出会い頭に衝突し、原付バイクを運転していた高齢女性が死亡する事故がありました。
事故の現場は、片側1車線の道路が交わる見通しのよい交差点で信号機はなく、原付バイク側の道路には一時停止標識があったということですので、バイクの運転者が一時停止を無視したか、標識に気づかなかったのだと思います。
見通しのよい道路で起きる出会い頭事故の原因は、双方の車が同じようなスピードで交差点に近づいていくため、ドライバーの視野の端に見えて止まって見えるため、車の存在に気づかないことがほとんどです。
そのため、見通しのよい交差点では、交差道路のほうに顔を向けて車両の存在を確認する必要があります。
しかし、バイクの場合は二輪でバランスをとって走行する乗り物ですので、道路の前を見て運転することが多く、左右を安全確認をする回数が少ないのが特徴です。
見通しのよい交差点を通過する際に、交差道路側にバイクがいて一時停止の標識があっても、バイクは気づいていないかもしれないと考えて、先に行かせるようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.4.16更新)
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