ウーバーイーツなどフードデリバリーの自転車・バイクに出会い、運転マナーの悪さに思わず「危ない」と叫んでしまうことはありませんか。
こうした配達員の中には危険な行動をする人が少なからず存在します。
だからといって、デリバリーの自転車やバイクを見かけたときに幅寄せをしたり、パッシングなどの嫌がらせをするのはやめましょう。
実際に嫌がらせされた被害経験をもつ配達員が多いと報道されていて、最近は自衛のためドライブレコーダーを自費購入する人がいるそうです。
配達員の人たちは、使用者であるデリバリー業者に安い賃金で雇われている弱い立場であり、その運転行動については使用者にも大きな責任があります。
配達で利益を上げている事業者は、配達員に安全運転指導をするべきであり、社員のような雇用契約でなく請負契約であったとしても使用者責任があるので、事故が発生したときは損害賠償義務を負う立場になります。
私たち運転者は、配達の自転車などに対して危険予測をすることは大切ですが、デリバリー配達員の危険な行動を見かけたとき、まずはデリバリー業者の名前を記憶して警察に通報したり、事業者本体に危険情報を伝えるという行動が望まれます。
過去に危険な姿を見たからといって、目についたデリバリー自転車やバイクに意地悪をするのは卑劣ないじめ行為であり、事故を誘発する危険があります。絶対にしないよう心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2021.5.10更新)
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