さる6月14日午後4時50分ごろ、兵庫県尼崎市の交差点を通過しようとした障害者施設の送迎車が、自転車に乗った小学3年の女児をはねる事故がありました。
事故の現場は、信号機のない交差点で、送迎車は交差点手前で一時停止して左から横断する歩行者を待っており、通過した後に発進したところ右から出てきた自転車をはねたものです。
交差点などで歩行者の通過を待って発進しようとしたところ、反対側から横断してくる歩行者や自転車と見落とすことがあります。
これは、歩行者の通過を待っている運転者が、目の前を通過する歩行者にのみに意識が集中して、歩行者が目の前を通過したら安全だと勘違いしていることが少なくありません。
一方、自転車に乗っている人も、停止している車を見て待ってくれているので早く渡ろうという意識があり、動こうとしている車の動きをあまり気にしていません。
交差点や横断歩道などで、歩行者の通過などを待って発進するときには、すぐに発進するのではなく、もう一度反対側からくる自転車などをチェックするようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.6.25更新)
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