先日行われた都議会選挙で当選した議員が、選挙期間中に免許停止になっているにもかかわらず車を運転して事故を起こし、無免許運転をしていたのではないかという疑惑を持たれています。
当の議員は「免停期間中だったが期間を間違えて乗ってしまった」と釈明しているということです。
しかし、免許停止手続きの流れを見ると、この主張には無理があるのは明らかです。
というのは、事故や違反などで運転免許が停止になると免許証は警察に預けることになり、免停期間が終われば警察まで免許証を取りにいかなければなりませんので、免停期間を間違えて車を運転することは絶対にありえないのです。
ということは、うっかりミスで車を運転していたのではなく、手元に運転免許証がない状態で運転していたことであり、無免許だと知っていて運転したのではないかということです。
そもそも、法を守る立場である議員になろうという人が、交通違反などで運転免許停止になること自体、遵法精神が欠けているのではないかと思わざるを得ません。
ちなみに、免停中に車を運転すれば無免許運転になり、一発で免許取消しになりますので、絶対に車を運転しないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.7.9更新)
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