このところ、各地でゲリラ豪雨や線状降水帯が発生するなどして、局地的に大雨をもたらすことが多く、道路が冠水していることが多くなっています。
ニュース報道の映像を見ていると、冠水している道路をどんどん車が走っているのですが、なかにはタイヤが隠れるくらい水深がある道路でも突っ込んでいるのを見かけます。
そういう車を見るたびに、途中でエンジンが停止して立ち往生しないかとヒヤヒヤしてしまいます。車のメカニズムを考えると、エンジンが水に浸かるくらい水深がある道路は本当に危険です。
ご存じのように、エンジンは外から空気を取り入れて、ガソリンと混ぜ合わせて点火して爆発させて動いています。ですから、冠水道路を走行して空気の取入れ口に水が流れ込んだりすると、エンストを起こす可能性が高くなります。また、電気系のショートなどのトラブルによるエンジン停止もあります。
乗用車など車高の低い車では、水深が30センチを超えるような道路は、エンジンが停止する可能性がありますので、絶対に走行しないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.7.14更新)
小冊子「悪条件下における事故防止のポイント」は、運転中に遭遇する「堤防道路」「トンネル」「雨天」「夜間」「渋滞」「山間部」といった悪条件下における事故防止を狙いとした教育教材です。
それぞれの運転場面における注意すべきポイントを簡潔にまとめていますので、悪条件下における事故防止のポイントを簡単に理解していただくことができます。